特集 第4回 レアルエキップフェスティバル FUN PEOPLE PHILOSOPHY Event inside column 挑戦 スーパーモタード! ウーマンズリーグへの道
特集 第1回 忘れられない道がある
HOME
バックナンバー

    

忘れられない道がある

初めて走ったオフロード、あの日のでこぼこ道。オフロードが好きな人なら誰でも心の中に持っている「忘れられない道」。未来の仲間たちにも、そんな宝物があることを伝えたい…

■遠い日の想い出

  初めてオフロードを走った時のことをおぼえているだろうか。それまでしっかりとアスファルトにくいついてグリップしていたタイヤが、砂利道になったとたんに、ふわりと軽くなったように頼りなくなった。タイヤが土をかむ音。跳ね上げられた石がフェンダーやエンジンガードを叩く音。緊張して身をかたくしたけど、バイクを通してしっかりと伝わってくる大地の感触は、それまで感じたことがなかったものだった。
  オフロードの魅力にとりつかれ、休日ごとに、もっと奥深く、もっと遠くへと、知らない道を探して走りに行くようになった。仲間たちとの出会い。最近は、時々はエンデューロレースにも出ることもある。



時は流れてバイクはずいぶん変わったけれど・・・


誰の中にもきっとある「忘れられない道」。あの気持ちを忘れないようにしたい

バイクも何度か買い換えた。初めて乗った50ccのオフロードバイクに比べて、走破性も、速さも、装備もなにもかも違う最新型が現在の愛車。とても気に入っている。
 

でも、忘れられないことがある。初めてオフロードを走ったあの日のことだ。愛車の50ccとともに、おそるおそる入ってみた、あのでこぼこ道。
あの道は、今でもあそこにあるんだろうか。

 


■その魅力について

 世の中にはいろいろなスポーツがある。バイクはそのなかでは、さほどメジャーな存在とはいえないが、こんなに素敵なスポーツはないということを、ぼくたちは良く知っている。単にフィジカリティ=身体能力を競うだけではなく、マシン=機械を操るという要素が求められる、頭とカラダをバランス良く使うスポーツだ。 身体能力に優れている人は、それをフルに発揮して楽しむこともできるのは言うまでもないが、体力に自信がない人は、マシンを操るという能力でそれを補うことができる 。
筋力に自信の無い女性や、高齢のライダーでも、マシンの能力をフルに活用して、頑健な青年と互角のスピードで走ることができる。老若男女、さまざまな人たちが同じフィールドで楽しむことができるのだ。

 しかも、バイクを操るという能力は、一度身につけると忘れるということがない。スロットル、クラッチ、バランス感覚。無意識下に刷り込まれたその感覚は一生の財産といってもいいだろう。バイクは生涯楽しめるスポーツなのだ。

 また、そうしたスポーツとしての側面だけではない魅力が、バイクにはたくさんある。メカニズムとしてのバイクとつきあう「いじる」楽しみ。旅の相棒として、また日々の通勤に使うライダーにとっては実用的でしかも楽しい乗り物として。なにより、バイクという趣味を通じて、たくさん仲間や友人ができること。ぼくたちは、そうしたことを良く知って いる。

 そのなかでも、オフロードバイクは、リスクが少なく、そしてマシンの性能差よりも人間の能力に比重が置かれるという点で、より身近でやりがいのあるスポーツといえるのではないだろうか。

   
このページの上部へ戻る

■いつしか忘れてしまったこと

  次第にライダーとしての経験が長くなり、バイクの知識、オフロードでのテクニックが身についてくる。レースにも出場するようになり、上手に走れることが、自分にとってはごく当たり前のことになってくると、いつしか、誰もが最初はビギナーだったということを忘れてしまいがちだ。今では本格的なレース用のエンデューロマシンを乗りこなしている自分が、最初は50ccのバイク

お父さんだけじゃなくて、家族みんなで楽しめるモータースポーツ。レアルエキップはそんな楽しい世界を目指しているんだ

をおそるおそる走らせていたことを忘れてしまう。このオフロードバイクの世界をたくさんの人に知ってもらいたいと思う一方で、ちょっと高いところにいて、そこにみんなが登って来ることを待っているような感じだ。それではなかなか、新しい仲間に出会うことはできないんじゃないだろうか。
  経験を重ね、歳をとってきた。自分の人生を変えてくれるほどに楽しさを教えてくれた「オフロードバイク」。

今度はそれを次の世代の人へ伝えていきたい。

最初にオフロードにマシンを進めたときのわくわくどきどき感。ちょっと怖いスリル感や冒険心。そんな非日常な興奮をあまり高くないリスクで味わうことのオフロードの魅力をより多くの人へ伝えていきたいのだ。


■新しい仲間たちのために!

 レースやイベントは、オフロードバイクの魅力に触れる絶好の機会。オフロードバイクのカッコ良さや、楽しさがそこには溢れている。 でも、ちょっとビギナーには入り込みにくい敷居の高さがあるというのも現実ではないだろうか。

 ちょっとした工夫で、より多くのライダー、特にこれからオフロードをやってみたい、レースには興味があるけどなかなかきっかけがない、そんなライダーたちに広く門戸を開いたものにできるのではないかと考えている。新しい仲間が 一人でも増えて「オフロードバイクって最高! 次は友達も連れてくるよ」と言ってくれたら…それが一番。仕事が忙しくなってしまったり、体力に自信がなくなってしまったりと、いろいろな理由でいつしかオフロードから離れてしまったライダーも、ぜひご一緒に…。きっとここにはたくさんの仲間がいる。


レアルワンは「はじめてクラス」もある初心者大歓迎のエンジョイ志向のスーパーモタードイベント。自走で参加するライダーのためにピットスペースもあるのだ


>>詳しくはこちら


レアルエキップサービスステーションを運営する末石さん夫妻

今シーズンから始まった「レアルエキップサービスステーション」。全国のエンデューロレース会場などで、ビギナーやレース初体験のライダーをサポート。誰でも気軽に立ち寄ってもらえるスペースだ

>>詳しくはこちら

〜初めて走ったオフロード、あの日のでこぼこ道。オフロードバイクが好きなライダーならきっと誰でも心の中に持っている「忘れられない道」。まだそれを知らない、これからの人たち、未来の仲間たちにもそれを伝えるために、 今シーズンもいろいろな形で、オフロードの魅力を紹介していこうと思っている。


■「オフロードとの出会い」

  人それぞれにオフロードとの出会い やきっかけはドラマチックだ。。。

 

 このウェブマガジンでMOTO1のウーマンズリーグにチャレンジしている「RITZ」のオフロードバイクとの出会いは、たった1枚の写真だった。力強く、そして美しくバランスのとれたフォルムで疾走するモトクロスライダーの写真。雑誌に掲載されていたほんとの小さな写真だったけど、どこか心をとらえるものがあった。彼女はその写真をはさみで切り取って、サイフの中に入れて持ち歩くようになった。いつか自分もこんなふうに土の上を走ってみたいと、淡い憧れを寄せていたのだ。いつしか その夢がかない、バイクやライディングが半ば仕事にもなったころ、 ふと思い出したその写真。その中のライダーはいったい誰だったのか。写真を実家から探し出して関係者に見せながら答えをみつけた。そのライダーは「熱田タカテル」だった。その彼をそれからしばらくして今度はスーパーモタードの世界でみたび見ることになる。

 


見つけました!78年8月号!

 

レアルエキップ代表の河合にも、トライアルとの鮮烈な出会いの記憶がある。当時少なかった月刊誌「モーターサイクリスト」の表紙を、当時のトップライダーだった加藤文博氏のライディングが飾っていた。とんでもない崖の上から、今にも降りようとしているトライアルマシンとライダー。そんなことができるのかと、河合はその写真に釘付けになった。いつか自分もこんなことができるようになりたい。トライアルをやってみよう。その気持ちが 数年後に出会った実際のトライアルをきっかけとし、いつしか現在にまでつながるライダーとしての生活になっていく。

  このページの筆者の場合もそうだ。生まれて初めてバイクをローンで購入 。アルバイトで貯めた少しの頭金を持って、バイクショップを訪ねた。目当てのバイクはすでに決まっていた。ヤマハXT250T。DOHCエンジンを積んだ当時の最新モデル。
このバイクであちこちを旅してみたいと思っていたのだ。ほどなくショップにピカピカの新車が届いた。これが君のバイクだといわれたXT250Tは、50ccに慣れていた彼にはずいぶん大きく感じられた。エンジンは力強く、これなら遠くに行けると、帰り道にはヘルメットの中で自然に笑みがこぼれた。でもアルバイトをしながらの学生生活なので、すぐに旅に出ることができるわけではない。通学、通勤で走らせるだけの日が続いた。ある時届いた大き目の封筒。開けると、ヤマハがユーザー向けに発行していた機関誌 「WAY」が入っていた。表紙にはオーストラリアだったろうか、地平線までまっすぐに続くオフロード。そこをまっすぐに走っていこうとしているバイクとライダー。ページをめくると、夢がいっぱいのバイクの世界。スピード、旅、レース、メカニズム、それを楽しむライダーたち。バイクを買っただけじゃなくて、その先に広がる世界を手に入れたような気がして、イッパツでそのメーカーのファンになっ てしまった。
 それから十数年後「WAYみたいな情報誌が作りたいんですよ!協力してくれませんか」と言われることになろうとは・・・・。


  たった1枚の写真が、オフロードの魅力を語りかける。もしかすると、みなさんにもそんな記憶があるかもしれない。このウェブマガジンも、そんな存在になれるよう、これからがんばってみたいと思ってい る。バイクと、その先に広がる世界との出会いが、あなたにも訪れることを願って。

   
このページの上部へ戻る
SITE MAP Copyright (C) 2007 Trial promotion All Rights Reserved.